山岡家、それは国道沿いのパラダイス。24時間いつでも営業していてガツンとくる豚骨ベースのラーメンは登山後の塩分補給に最適だ。
…そんな「強くて頼りがいのあるヤツ」のある山岡家だけれど朝の5時から11時までは違った顔を見せる。慈母のごとき慈愛に満ちた優しい顔だ。
470円というリーズナブル価格
山岡家のラーメンは比較的高額の部類だ。豚骨を3日間煮詰める手間、無限に投入できる生ニンニク…考えれば当然。私の好きな特製味噌にちょっとトッピングをしたら1000円くらいはいってしまう。
その珠玉な味からすればリーズナブルだ、とてもリーズナブル。

朝ラーメンはそこから更にディスカウントされ470円だ。消費税増税したあとの値上げ前は450円だった。ワンコインだ。
ワンコインで山岡家を楽しめる、こんな嬉しいことがあるかい?
朝ラーメン専用の細麺をつかった塩味
山岡家の朝ラーメンは専用の細麺を使用している。グランドメニューにはない希少性がある。麺はプツプツと切れる歯ごたえで食感が良く通常メニューにある太麺とは真逆のコンセプトだ。
スープは塩ラーメンをベースとしたあっさり系。けれどもそこには山岡家の魂が注入されていて豚骨の香りはある。
他店では普通に豚骨塩ラーメンで出てきてもおかしくはない、けれど「山岡家なら圧倒的あっさり」という認識で間違いない。
そして梅肉、この梅肉が非常によいアクセントだ。
梅肉はスープに溶かずべからず
気をつけたいことがある、梅肉はスープに溶かしてしまうとちょっと梅風味のするスープになり個性がなくなってしまう。
油断してはいけない、あの山岡家のスープなのだ。
おすすめの楽しみ方はレンゲでスープをひとすくいし、その中に梅肉を少量溶かして口に運ぶ嗜み方。
こうすることで山岡家の塩スープと梅スープの2重奏になる。そのハーモニーにはドヴォルザークもびっくりだ。
あっさり目のオーダーがおすすめ
山岡家のラーメンは「味の濃さ・油の量・麺の硬さ」を指定できる。基本的にはそれぞれ3段階だ。味なら薄め、普通、濃いめといったオーダーができる。
3段階x3つのバリエーション。それをすべて制覇するのは並大抵な胆力ではない。山岡家はインフィニティでありユニバースなのだ。
さて、朝ラーメンのオーダーで私は「味普通、油少なめ、麺普通」をオーダーすることが多い。
山岡家といえば油の量の多さが前に出てしまうが、ここはあえて少なめで胃腸への負担を抑える。何せ朝なのだ、ガッツリした姿勢は若干ジェントルに欠ける。
普段特製味噌やプレミアム塩を好む私が感じるのは慈愛、そう慈愛だ。
これほどまでに優しくラーメンがあっただろうか、いやない。ギャップ萌えというやつだ。Vtuberになればきっと成功する。
油が少ないぶん逆にあっさり塩味が引き立ち、後味もくどくならないので麺の小麦粉の風味も感じられる。
そして積極的にスープを飲んでいける。そうこれは日本のトラディショナルスープ、OSUIMONOだ。朝ラーメンはラーメンでありながらOSUIMONOなのだ。
クーポン利用が可能
山岡家にはオンラインクーポンが存在する。
メルマガに登録することで定期的に画像URLが送られてくる。それをスマホに保存して見せてもいいし、毎回WEBサイトにアクセスして画像を表示しても良い。これを注文時に店員さんに見せることでトッピングが無料でついてくる。
中でも味玉はアタリだ。チャーシューでもいい。その2つのどちらかが朝ラーメンに無料でついてくると暴力的なコストパフォーマンスになる。
卵かけご飯との組み合わせもあり
少し多めにお腹の中に入れて午前中バリバリと働きたい人もいる。山に登る前の炭水化物の摂取は大事で運動を行う数時間前に摂取しておくとエネルギー切れを防ぐことができる。
肉体労働をする人におすすめがサイドメニューの卵かけご飯だ。230円でオーダーできる。
山岡家の卵かけご飯はシンプルだ。ご飯に卵にカツオ節にネギ。そこに少量のごま油を垂らしてある。
専用の出汁醤油で美味しくいただくのがスタンダードスタイルだが、少し待って欲しい。山岡家はニンニク食べ放題な上に朝ラーメンには梅肉もあるしチャーシューもある。
そう山岡家のラーメンはご飯をサイドメニューすることでオリジナル丼をつくることもできるのだ。ユニーバス。
朝ラーメンを食べに山岡家に行こう
朝の5:00〜11:00限定で販売される山岡家の朝ラーメン。
あっさりとした味であることから胃に優しく、身体が疲れているときでも美味しくいただくことができる。疲弊した日本の社会人のために作られたラーメンではないのだろうか。
すごい、すごすぎる山岡家。
この朝ラーメンが470円で食べることができるなら、もう行くしかない。
コメント